‘東大・京大・医学部’ カテゴリーのアーカイブ

2010 年 8 月 5 日

【フロンティアJr.】8月~9月イベント&学校説明会のご紹介

■駿台フロンティアJr. 学校説明会(首都圏)

~有名中学・高校が駿台にやってくる!~

★お申し込み・お問合せにつきましては、各校舎までお電話またはお問合せフォームにてお願いいたします。

【吉祥寺校】吉祥寺地区TOP3校合同説明会 【入試説明会】

◆ 都立西高校・都立武蔵高校・桐朋高校の先生方に、各校の魅力と最新入試情報を語っていただきます。
■ 中1~中3の生徒・保護者対象
日程:8/29(日) 13:00~15:00
お申し込・お問合せ:吉祥寺校

【お茶の水校】海城中学・豊島岡女子中学合同説明会 【入試説明会】

海城中学校広報委員長 本間先生豊島岡女子中学校副教頭 竹鼻先生に、各校の魅力と最新入試情報を語っていただきます。
■ 小学生の生徒・保護者対象
日程:8/29(日) 11:30~12:30
お申し込・お問合せお茶の水校

【お茶の水校】都立 進学重点3校合同説明会 【入試説明会】

◆ 都立日比谷高校・都立西高校・都立戸山高校の先生方に、各校の魅力と最新入試情報を語っていただきます。
■ 中1~中3の生徒・保護者対象
日程:9/5(日) 13:00~14:45
お申・お問合せお茶の水校

【津田沼校】県立千葉東高校説明会 【入試説明会】

◆ 県立千葉東高校の先生に、学校の魅力と最新入試情報を語っていただきます。
■ 中1~中3の生徒・保護者対象
日程:9/5(日) 15:00~16:00
お申・お問合せ津田沼校

【立川校】都立国立高校・都立立川高校合同説明会 【入試説明会】

◆ 都立国立高校・都立立川高校の先生方に、各校の魅力と最新入試情報を語っていただきます。
■ 中1~中3の生徒・保護者対象
日程:9/5(日) 12:00~13:30
お申・お問合せ立川校

【立川校】立川国際中等教育学校説明会 【入試説明会】

◆ 立川国際中等教育学校の先生に、学校の魅力と最新入試情報を語っていただきます。
■ 小学生の生徒・保護者対象
日程:9/11(土) 11:30~13:00
お申込み・お問合せ立川校

【藤沢校】平塚中等教育学校説明会 【入試説明会】

◆ 平塚中等教育学校の先生に、学校の魅力と最新入試情報を語っていただきます。
■ 小学生の生徒・保護者対象
日程:9/12(日) 10:30~11:30
お申・お問合せ藤沢校

【お茶の水校】小石川・九段中等教育学校説明会 【入試説明会】

◆ 小石川中等教育学校・九段中等教育学校の先生に、各校の魅力と最新入試情報を語っていただきます。
■ 小学生の生徒・保護者対象
日程:9/12(日) 11:30~13:00
お申・お問合せお茶の水校

■駿台フロンティアJr. 8月~9月のイベント

中学生のための大学入試講演会 [第1弾] 4年後の東大の入試展望

開催校舎:駿台予備学校・首都圏各校 / 日程:8/21(土)(一部校舎は22日、29日実施)
◆東大・国公立大医学部入試に向けての重要ポイントを、駿台の分析データと実績・体験に基づいて、わかりやすくご説明いたします。
>>詳細はこちら (駿台予備学校webサイト)

中学生のための夏期進学懇話会

開催校舎:駿台予備学校神戸校 / 日程:8/21(土)
◆是非この機会に大学入試制度・入試対策学習の展望について確認しておきましょう!
>>詳細はこちら (駿台予備学校webサイト)

【志望校別スーパー特訓】志望校別実戦テスト+解説授業 【首都圏】

開催校舎:お茶の水校日程:8/29(日)
◆第一志望合格に向けて、本格始動する最初のテストです。
>>詳細はこちら

【中学受験コース】実力判定テスト 【全国】

日程:8/28(土)または9/4(土)
受験料:1,000円
お申し込み・お問合せ:
・首都圏:
お茶の水校立川校鷺沼校藤沢校津田沼校柏校
・関西:烏丸御池校上本町校なかもず校
◆小学4~6年生対象の実力判定テストです。校舎によって日程・時間が異なりますので、各校舎までお問合せください。

2010 年 6 月 5 日

【福岡校】フロンティアJr.Day 夏のスペシャルバージョン

夏休み前の無料体験授業!!

 

フロンティアJr.福岡校では、中学1・2年生を対象に「夏のフロンティアJr.Day」を実施いたします。

このイベントで駿台の質の高い授業を受け、英語を学ぶ楽しさ・数学の面白さを体感してください!!参加は無料です。日程が6/20(日)7月19日(祝)の2日ございますので、両方の参加も可能です。お友達もお誘いのうえ、ぜひ、ご参加ください。なお、参加ご希望の方は、 福岡校までお電話TEL:092-738-5911)ください。※当HPからもお申し込みできます。

詳しくはこちらの案内をご覧ください。 fukuoka

HPからのお問い合わせ・お申し込み フォームへ

福岡校のご案内 校舎案内

2010 年 5 月 10 日

東大現役合格体験記 ~京都駅前校編

 東京大学 文科Ⅰ類 現役合格! 岩佐 数音 くん (洛南高校附属 中学・高校 卒業)

  僕は中1の頃から駿台に通い、数学を受講していました。学校は中高一貫の所謂進学校でした。学校によって塾の位置付けは違うかと思いますが、一例として読んで頂ければ幸いです。中学に入学すると急激に勉強スタイルが変化し、それに戸惑った僕は、小学校の頃から「算数」がそれ程得意ではなかったこともあって、駿台に通い始めました。当時は高三まで通うとは思いもしませんでしたが(笑)。そうして東大に受かった、という順です。さて、僕の経歴を紹介したところで、一般的な話をしたいと思います。この文を読んでいるのは中学生が大半だと思われるので、まずは中学時代について。

 <中学時代>

 もちろん全員が、ではありませんが、結構小学校時代とは成績が変わります。英語が加わることや、定期考査前しか勉強しない子が出てくることが原因です。また、内職(授業中に別の科目をすること)も増えてきます。これは高三まで続けてしまうという人が多いのですが、効率的に見えて全くそうではありません。テストの頃にノートの提出があって、とっていなかった板書を友達のノートを拝借して写す。これってすごく無駄です。やはり、自分がすべきだとされていることを、その時間に集中してやるのがベストです。結局役立つのは一夜で何でも覚えられる記憶力ではなく、普段の”筋トレ”による”基礎体力”です。日々の積み重ね以外のやり方はいいように見えて弊害が隠れていることが多いと思います。また、特に、理科、社会は授業の当日に復習をしておくと考査前がずっと楽になり、身にもつきます。一度やってみてください。英語については、触れない日をなくして下さい。語学は少し離れるとすぐに力が衰えます。また、中学時代はよく英文を覚えさせられると思います。無駄に思えますが、英語リズムやコロケーション[どの語同士が結び付くのか。例えば日本語なら、「大バカモノ」とは言うけど「超バカモノ」とは言わないですよね]をつかむのに役立ちます。多くが蓄積されて初めて効果が出るので、実感しにくいものですが、とにかく中学の間はその蓄積の期間として、覚えこんでみて下さい。

さて、塾について。

<中学時代の塾>

 正直言って勉強の姿勢は前述の通り、学校も塾も同じなので、書くことはありません。それ以外について書きます。僕は駿台に行くのを毎週楽しみにしていました。授業も良い雰囲気だったし、駿台でも友達ができました。時にはちょっとした企画をしたり・・・。そうして駿台を楽しんでほしいと思います。その方がモチベーションは上がるし、有効活用できるはずです。仲の良い友達を作れば他の学校の様子もつかめます。また、自習室を訪れる人もいるでしょう。僕は家で勉強するタイプだったので、利用しませんでしたが、なかなか家ではという人には非常に良いと思います。ただし、高校生になると自分で勉強する環境を作り出すことも必要になることを頭の片隅においてください。高三ともなれば、自ら勉強することが求められ、また、時間を惜しむようになるからです。

あと一つ。テスト(学校と駿台)、

 一位を目指してください。どんな小さなテストでも。どんな大きなテストでも。模試でも。そして、復習を心掛けて下さい。高校の話の中でも書きますが、テストは復習が大事でと思います。テストで見つけた弱点はその場で潰し、得意なところは喜びつつも更に伸ばしましょう。

次からは高校について。

 <高校時代>

 高校に入ってもコンスタントに勉強すべきだというのは変わらないと思いますが、行事などを自分達が主導的に催すことになるため、忙しくなりがちで、勉強のリズムが乱され易くなります。よって、長期休暇等に”予習留め”をしておくのは良いと思います。ここからは中学生の方にも分かるように、簡単に入試までの説明を入れつつ、書きたいと思います。

 大学入試に向けて

 高二・高三になると各自が”受験に必要な科目”をとる、選択授業が学校で増えてきます。(もちろん他の科目も普通にありますが。)大学入試は簡単に言って、国公立大の場合、全国共通で1月半ばに行われる『センター試験』(略してセンター)+各大学による二月下旬の『個別試験』(センターに対し、二次と言う)からなっています。2つのテストの配点の比や、センターで必要とされる科目は各大学が指定するので、調べてみてください。例えば、センターで必要とされる科目は、理科について言えば、東大文系なら「物理、化学、生物、地学から1つ」という要求のされ方となります。ここで、中学時代や高校の始めのころに、「俺この科目きらいやし」などと言って苦手を放置しておくと、センターでとれる科目の幅を自らせばめてしまうことになるので注意が必要です。そうそう、テストの復習が大切だと前に書いたので、テスト・模試について触れたいと思います。基本的なスタンスは中学時代と変わりませんが、高校になると大手予備校の模試では「○○大学ならA判定」と言った風に、大学別の判定が出ます。特に高三では「東大実戦」などの大学別の模試〔冠模試と言う。〕が6つほど(夏・秋に3社ずつ)あります。ここで6つのA判定をとると大抵本番でも合格できるようです。できれば、ここで6つのAをとることを目指しましょう。とれれば多少の自信にも繋がります。夏の模試の時点では「社会の復習がまだ追いついてないわ>w<」という友人がたくさんいました。が、この状況を避けるために日々の復習に加えて、高2の夏ごろから”通し”の復習を始めましょう。長期休暇に前学期の授業内容を総ざらいしておくと、”通し”も楽になり、おすすめです。話を戻します。模試の復習について。復習は試験の日に1回、答案が返却されたら2回目をするのが良いと思います。2回共、解説はじっくり読みましょう。1回読んだだけでは、頭に全てが残りません。細かすぎると思われる知識でも、後々の試験で思考の助けとなったり、そのまま出たりすることがあります。例えば、2010年度の東大の世界史の問題。サティと答えるところがありますが、僕がこの単語を見たのはいつかの模試の解説の、インド人の人口問題について述べたところです。気付きました?「人口問題」の覧で見たのです。つまり、地理の解説。ほら、意外なことが役立つのです。こんなことを書くと、「もっと受験に出そうなところに時間を費やせよ。」と思う人がいるかと思います。でも、高三になるとみんなポイントとなることは当然のようにしてくるし、浪人生は一年多いのだから知識量は圧倒的です。ゆえに、中学からでも一度手をつけた問題については、完全に頭に残しておくことが必要になってくる、ということです。また、直前になると、各所で「現役生は最後にぐっと伸びる」ということを耳にすると思いますが、あまり期待しない方がよいです。実際、伸びた友人もいますが、結果としてみるなら、ずっとコンスタントに勉強していた人の方が余裕をもって合格できると思います。体力勝負にもなってくるので、睡眠を削るのは得策とは言えず、むしろみなが時間を惜しみ出す直前期には逆効果です。因みに僕はずっと、”12時半就寝、7時過ぎ起床”という生活を続けていました。さて、受験を終えて思ったことですが、友人は高三にもなるとライバルではありません。完全に仲間と見た方が良いと思います。よく「良きライバルであり…」なんて見ますが、高三の時点ではその考えは捨てましょう。そして影さえ捉えられぬ敵をライバルにして、友人と共に戦った方が精神的に良いし、一緒に大学に行ける可能性も高まります。まぁ、こんなところでしょうか。具体的な勉強法や過去問の開始時期などにはあえて触れませんでしたが、これらは自分のやり方でいいと思います。分からなくなったら友人や先生に相談してみると新たな面が見えてよいこともあります。

 <最後に>

 以上、長々と勉強について書きましたが、学生生活を楽しむのが一番です。学校の友人と一緒に体育祭をしたり、バカみたいな話をしたり、クラブしたり・・・。中学・高校時代にしか、その友人達と毎日過ごせません。僕は高三の夏の引退までバレー部を続け、体育祭にも、文化祭にも、他の各種行事にもとても楽しく参加しました。受験は一つの区切りであり、目標ともなるものだけど、それまでの学校生活も、塾での生活もただの通り道ではないと思います。それ自体も充実させて、その一方で大学にも合格できたら最高ですよね。楽しむことを最大限にしながら、これから頑張ってください。この文が少しでも参考になれば幸いです。

2009 年 11 月 12 日

中高一貫生の指導について 《校舎長対談》

※写真左から荒木、馬上、坂入各校舎長とコーディネーター鈴木。

鈴木;本日は駿台フロンティアJr.で中高一貫生を指導していて、普段感じていることを忌憚なく語り合えればと思っています。最初のテーマですが、中高一貫生が、現役で大学入試を突破する秘訣は何だと思いますか。

坂入;勉強に関して指示待ちではなく、自ら勉強できる態勢を取れるようになることだと思います。そういう生徒を、駿台の中高一貫6年間の教育の中で育てていきたいと思っているので、宿題も出すし、宿題の出来ていない生徒を時には残すこともあるでしょうけども、原則僕らが出した宿題を、あるいは膨大な量の課題を与えて、これだけやっておけば完璧です、というような方法は取りません。これは新中1の保護者会でもはっきり言います。

荒木;中高一貫中学生の多くが、駿台の場合、2科目受講ですね。土曜日に英語と数学をまとめて受ける子もいるので、週に1日か2日しか教室に来ないわけですよ。僕が教室を預かる立場として一番の目標にしていること、それは週に1日か2日しか来ない子が、3日4日、あるいは毎日でも来たいと思う教室にしようということです。この子たちは教室に来れば、遊んでいるわけにはいかないので、なんだかんだいって勉強をします。そうすると自分の中学受験のことを思い出すのでしょうね。こうなると、この子たちは素晴らしい力を発揮するなあ、というのが正直な感想であり発見です。だから中高一貫の子たちの力を伸ばすためとか、あるいはよく言われる『一貫生の中だるみ』に対処するためには、この子たちの「居場所」を作ってあげること。それが回答の1つになるのではないかと思っています。

坂入;確かに勉強する癖はついていますからね。「場」を与えてあげるというのは大切なことですよね。適切な場を与えられたことによって、中には自発的ではない形で駿台に通ってきているのかなという生徒も、好きでこの場所に来ていると、徐々に変化していく様子が見ていて感じられるときがありますね。

荒木;ただし何やれというのは、原則言わないようにしています。お母様たちにも授業がない日でも是非駿台に来てくださいとは言いますが、僕たちは子供たちにアレやれコレやれとは言いませんと、自分で自分の勉強方法を見つけてくださいとよく言っているんです。加えて失敗してもいいでしょと。3年後に高校受験があるわけではないのだから、次の勝負は6年後なんだから失敗は許されるでしょと。だから失敗してもいいから、自分に合った勉強方法を自分で見つけなさいと言っているんですね。
実際、毎日のように教室に勉強に来ている生徒が出てきているし、こうして自分なりの勉強方法を見つけられた生徒は、本当に成績が上がっていきます。

馬上;少し話が逸れるかもしれないですけど、自習室に来ている中学生たちを見ていると、自分の将来のことや、日本のことや、社会問題を、こんなにも深く考えているのかということに驚かされることがあります。最近面談をした生徒で、国立の中高一貫校に通う生徒がいました。お父様は総合病院の内科医だそうです。その生徒は小さい頃からお父様の病院によくお弁当を届けに行っていたそうです。でも本当は病院に行くのが好きではなかったらしいのです。それはなぜかというと、病院に漂う『陰』の空気が子供心に何とも言えなかったからだそうです。ただ、そんな病院の中で一箇所だけ明るい空間があったんです。それが産婦人科でした。
それからしばらく経って、本人も少し成長して、テレビを見ているときに、今産婦人科の医師が不足しているというニュースを見たんですね。ならば私がなりましょうと思ったそうです。聞いていて、私が感動してしまいました。
また、この子の座右の銘があって、それは何かと言うと、「めんどうくさいと決して言わぬ」ことだそうです。
直感的に、いや本当は経験的にですけど、こういう確たる目標を持った生徒は間違いなく志望校に合格します。

坂入;誰が教えたわけでもなく、そういう自分なりの考え方や手法を、中学受験で身に付けているのでしょうか。生徒によって大なり小なりあるような気がしますし、またそういう子供が中学受験で成功していますし、大学入試でも成功している気がします。

荒木;たまたま昨日、生徒と中学受験時代の話をしました。彼女は中学受験の前日に、明日受ける学校の案内書を見るようにしたそうです。案内書って修学旅行や学園祭の写真が載っていますよね。それを見て「ああ、こんな素晴らしい学校に行けるんだ、修学旅行でニュージーランドに行けるんだ」と、そんなイメージをして翌日の試験に臨んだと言うんです。そしてそれは誰に教わったことでもないと。これはよく言われる『心に鮮やかに像を描けば、いつかそれが現実になる』という、大人が高いお金を払って受講するセミナーのようなものの内容を、自分で自分のものにしているんです。小学校6年生ですよ。事実、彼女は受験した6校全部受かっています。いやあ、たいしたものだと思います。

坂入;お茶の水校には中学受験コースも設置されていますが、その卒業生も似たようなことを言っていました。その生徒が『プレジデント・ファミリー』の中学受験体験記の取材を受けたときに言っていたんです。その生徒は、小さい頃からずっとバスケをしていました。多くの受験仲間が趣味をひとまず置いて受験勉強に専念する中、その子は両親にお願いしてバスケを続けていたそうです。さて第1志望の早実の会場に入ったとき、ピンときたそうです。「勉強も一生懸命して、運動も一生懸命して、様々なことに情熱を燃やしてきた自分が、この学校に一番ふさわしい」と。

馬上;そう考えると、中学受験はどこに受かったのかということも大事なのかもしれませんが、大学入試に携わる我々の立場からすれば、その時にどういう『勉強』をしてきたかとか、どういう「姿勢」が身に付いたのかとか、そちらのほうが大切な気がします。
幸いなことに、今そういう生徒たちに巡り会っていて、仮にそういう経験のない生徒が加わっても、朱に混じわれば…ではないですけれど、上手に変わっていく現在の環境を維持していきたいですね。

荒木;そうですね。ただ、勉強する癖はついていますが、やり方は残念ながら中学受験では身に付いていないというのが僕の持論です。30年前の受験生は、自分のやり方を持っていましたが、今の子は持っていないですね。塾が用意したものをこなすことや、長時間勉強をすることには慣れていますし、その結果身に付けた学力は30年前より遥かに高いです。でも「自分なりの工夫」は極めて不得手です。
昔の中学受験の塾は、パソコンもなければワープロもありませんでした。テキストは市販の参考書や問題集です。今、こんな塾ないですよ。先生はほとんど教えてくれませんでしたし、『予習シリーズ』のような詳しい解答解説もありません。これぐらいで分かるでしょうという簡素な解答解説を見ながら一生懸命自分で解法を考えたり、あるいは本屋に行って別の参考書で似た問題を見つけては解答解説を立ち読みしたり、いろいろと工夫して勉強をしたんです。そういう工夫は、中学入学後も活かされます。英単語カードってありますよね。もちろん最初は英単語を覚えるために使うんですけど、そのうち歴史の年号や化学記号を覚えるのにも使えることに気付きます。さらに歴史の年号では、輪っかを外して年号順になっていたのを敢えてバラバラにして、順番を変えてテスト前の確認用に使うとか、自分で工夫のしようがどんどん広がっていきましたよね。ところが今の子は、歴史の年号を覚えたいと言ったら、年号の所だけ赤字にして、赤シートを被せると暗記に便利なプリントをすっと塾が用意してくれる。そうやって受験のプロが敷いたレールに乗せられていましたから、その通り学力は伸びていますけど、レールを外されると自分で何をどうやって良いか分からないんですよ。
だから全部は言わないけれどヒントは与えて、そこを自分で考えられるようにしていかないといけない。中高一貫の最初の3年間は、その役割を僕たちが果たさないといけないと、ずっと思っています。

鈴木;なるほど、中学受験で身についた勉強癖を、自立学習へと導いていくことが大切なのですね。先ほど「中高一貫の最初の3年間の僕たちの役割」という言葉が出てきましたが、駿台フロンティアJr.として、私たちの果たすべき役割とは何でしょうか。

荒木;今、僕たちが預かっている生徒たちは、どこかしらの中学入試で成功した子供たちです。でも中学に入学したら、たとえば近くの桜蔭中学でいうと、240名ぐらいの入学者がいますよね。すると必然的に1番から240番まで順位がつくわけです。桜蔭だけではなく他の中学も、順位を明らかにしない学校は多いですけど、友だちと話せば自分の位置取りはだいたい分かってきます。今まで連戦連勝、ずっとトップで来た子たちは負けることに慣れていないので、必要以上に挫折感に襲われている子もいるのではないかと感じることがあります。そんなときこそ僕たちの果たせる役目というのは出てくると思っています。勝ち癖がついているというのは、勝ち続けるのには良いのでしょうけど、最後まで勝ち続ける子というのは少ないし、最後に勝つ子がそれまでずっと勝ち続けているとも限りません。ですから打たれ強さといったものも、6年間の中で身に付けさせるべきではないかなと思います。

馬上;学校のことと同様に、それは中高一貫駿台生全国テストでも言えるでしょう。全国テストの結果をもとに、タイミングを見つつ、将来のビジョンを踏まえながら、その都度アドバイスをすることも大切な役割の1つだと考えます。もちろん結果が常に良いとは限らないので、心のケアも忘れずにするように心掛けています。
先月、テスト結果に関して話をしていた折、泣き出した生徒がいました。予想以上に自分が出来なかったことに対して悔しくて泣いてしまう。これは「変化」なんです。この変化をどう次に活かすかということを話しました。自分が好きで、こだわってやっていることだから、うまくいかなかったから本気で悔しがる。こういう生徒は間違いなく伸びます。だとしたら今現在預かっている生徒たち全員に勉強、というよりは学問に対して、興味と関心を自然と抱くような空間を提供することが使命だと思っています。

荒木;変化を捉えて、プラスの未来に結びつける。いいですねえ。僕は何をするにしても、多くの場合は勉強ですけれど、「本人を納得させてあげる」ことが大事だと思っています。たとえばある麻布の生徒に言ったのは、「仕方ないでしょ、あなた中学に入学してから今まで勉強していないんだから」と。そう言うと、ほぼ間違いなくその通りなので、本人は納得できるみたいです。これは何もその生徒だけではありません。どんな生徒でも、絶対に中学受験のときよりも1回ペースを落としているので、取りようによっては誰にでも使えるんです。「仕方ないでしょ、勉強しなくなったんだから」と言ってあげることで、まず本人が納得できたとしたら、そこをスタートにするのが良いように思えるんです。「やってないんだから仕方がない」と納得することで、では何をすれば良いのかとなる。単純ですけど「やればよい」と思えるようになるようです。面白いことに、素直にそのことを認める子ほど、その後の伸長が期待できます。だから現状をきちっと本人に納得させてあげて、未来に関しては極めて楽観的に接してあげるのが良いかと考えています。ただし、1年生と3年生とでは接し方が変わってきますよ。学年が上がれば上がるほど、対処の仕方は難しくなります。何より一番きついのは本人ですけど。

坂入;僕はあと、「最後までやりぬく」、僕らの立場からすると、「やりぬかせる」ということが大事な役割だと考えています。
僕がかつて実際に数学の授業を持っていたとき、相当前ですけど、中高一貫の中3のテキストは、駿台予備学校の高1のテキストをそのまま使っていたんです。ずいぶん難しいテキストで、でも大学入試で東大や医学部を狙うという生徒たちでしたから、やっぱり完璧に理解させないといけない、という思いで授業をしていました。ところが僕から見たらまだまだ思考の深さが足りなく感じたし、ひょっとしたら半分ぐらいしか理解できていないかもしれないと心配したこともあります。その子たちが中学部を卒業してから3年経って、中学時代はお世話になりましたと、挨拶に来てくれました。どこの大学に行くのかと聞いたら、東大受かりました、筑波受かりました、千葉大の医学部受かりました、と言ってくるんです。その時思ったのは、天才的に出来るわけじゃなくても、地味にコツコツやり抜けば受かる、ということです。

荒木;当時の予備校の高1のテキストということは、今の中3の『Sαテキスト』と内容的には同じですよね。

坂入;そうです。だから今でもあのSαテキストは難しい、難しいと言っている生徒が多いのですが、全部パーフェクトに分からなかったとしても、真面目にやっていれば必ず受かるという気が非常にしますね。

荒木;僕も、6割でも7割でもいいからとにかく必死でついてきなさいよと、よく言います。一方で学校の勉強も疎かにしてはいけないとも言います。それは学校と駿台との勉強が、ちょうど予習・復習の関係になるからです。たとえば「2次関数」という単元を学校が先でも、駿台が先でも、どちらでも構わないんですけど、6割ぐらい理解したとしましょう。それでは足りないわけですが、少し時間が経ってから学校もしくは駿台で同じ「2次関数」の授業を受けて足りない部分を補えるのです。これを、一度習ったところだから…と油断をしたらいけないですよね。だから学校の勉強もきちっとやりなさいと言いますね。

鈴木;変化を捉えてプラスの未来に結びつけること。そして、最後までやりぬく強さを身に付けさせると同時に、継続するために興味や関心を喚起させること。さらに学校と駿台と1つになることが私たちの役割なのですね。
最後に読者に向かってメッセージをお願いします。

坂入;少し冷たい言い方かもしれませんが、でもこれは僕の愛情です。これから中学受験を向かえる人も、もうすでに駿台に通っている中高一貫校生も、また駿台に通っていようが通っていまいが全ての大学受験を志す人も、その道は自分で選んだ道と覚悟を決め、たとえうまくいかないときでも他人のせいにはせずに、自分で責任をもって全うしてほしいと思います。もし仮に、駿台の門を自らの意志で叩いたのであれば、僕たちはあなたの選んだ道を全うできるよう全力を尽くします。

馬上;まず現在駿台に通っている生徒たちに感謝したいと思います。1日が、1ヶ月が、もっと言うと1年があっという間に過ぎていきます。充実した時間は、時の経つのが早いと言います。本当にありがとうと言いたいです。
その恩返しと言ったらおこがましいのですが、駿台の大学入試におけるデータや、持てる知識を駆使して、お預かりした生徒たちが皆自分の望む大学に合格できるようにしたいと思っています。また6年間、色々な人の意見を聞いたり、そして様々な試行錯誤を繰り返したりしていく中で、自分に合った勉強法や、進む道を見つけていってほしいと思います。

荒木;中3で駿台フロンティアJr.から駿台の現役フロンティアに繋がっていくという視点に立つと、「3年後の駿台、30年後の日本を支える人たちになってほしい」と思っています。3年後の駿台というのは、卑近な目標ですね。駿台は東大や医学部の合格実績はダントツに秀でているわけですから、その中の1人になってほしいと。でもそんなことは、本当はたいしたことではないということも言いたいのです。皆さんは、中学部を卒業してから3年後の大学入試が全てではないのですよと。そのあと、たとえば大学院の試験があるだろうし、あるいは医師や薬剤師の国家試験があるだろうし、あるいは公務員試験があるだろうし、あるいは司法試験を受ける子もいるだろうし、会計士、CPAの試験を受ける子もいるだろうし…いろんな試験が出てきますよね。そしていよいよ30年後、日本を支えるような人に是非なってほしい。それに比べれば大学入試なんて、ほんの一里塚にしかすぎない。そう考えると、僕たちの役割というのは、「3年後の駿台、30年後の日本を支える人材を輩出すること」だと考えています。

鈴木;本日はどうもありがとうございました。

一同;また集まって、ゆっくり話し合いましょう。

2009 年 3 月 23 日

東京大学・合格物語3(関西から)

2009年 今春! 現役合格 東京大学(理科Ⅰ類)

安田 真也さん(西大和学園卒)

 私が駿台に入学したのは小学5年生の時でした。当時は塾に通うのが嫌でたまらなかったのを覚えています。しかし、授業を受けてみると、その印象はかき消され、6年生になり受験が終わるまで、毎日楽しく勉強をすることができました。私の中学受験を支えてくれた駿台なかもず校と先生方、友人にはとても感謝しています。
 中学受験・大学受験という2つの受験を通して、私は「『居心地のよい』空間で『楽しく』勉強する」ことがいかに重要かを体感しました。駿台なかもず校はこれを実現していると思います。充実した2年間をありがとうございました。