中1「意味段落の本質」

  • 2013年06月26日

【中1】

筆者の熱い思いが届いているか?~意味段落について~
 皆さんは、国語の問題を解くとき、自分がこの文章の筆者だったら…という見方で問題を解いたことがあるだろうか?
 筆者が文章を書くときには、言葉や文をさまざまな角度から検討して、「これを伝えたい!」と思うことを長い長い一つの文章にまとめている。最も言いたいことを練りに練った文でつなぎ合わせ、読み手に伝ようとしているのだ。実は、そのつなぎ目をひも解く大切な作業が、「意味段落」で分ける作業だ。
 皆さんもご存じのとおり、「形式段落」は改行して一文字さがって書かれている段落で、「意味段落」は「形式段落」より大きい意味のまとまりの段落だ。「意味段落」の分け方は、①文冒頭の接続詞に着目する②各段落の中心になる言葉(=キーワード)に着目する③多く出て来る言葉の繋がりを考える、が一般的なポイントだろう。
 この問題でも、設問文に「文の相互の関係を考えて…」とあるように、上記①~③のポイントに着目しながら、正解を導き出していく。もちろん、問題を解くにあたっては、このような正しい手順を身に着け正解していく必要がある。
 しかし、問題に正解することのみをゴールだとは思わないでほしいのだ。本当に大切なことは、「意味段落」を理解した先に見えてきた筆者の思いや考えを、筆者の立場で見つめ直すことだ。
 駿台の夏期講習では、そんな「本物の国語」を用意して皆さんを待っている。